有機体カルシウムと助剤で吸収力アップ!
カルシウムは植物の細胞壁の構造と機能に重要な役割を果たすとともに、植物が外界の状況を察知する重要な成分ともいわれています。GPカルシウムは根から吸収されにくいカルシウムを、微量のチッソ成分を配合することにより、葉面から効率よく吸収させ、スムーズな体内移動を可能にした生理障害を予防する資材です。原材料は乳酸カルシウム、トレハロース、ショ糖、尿素からできており、人体にも無害なことから、散布の際にもマスクや手袋をつける必要がありません。花、樹木等はもとより、収穫前の各種野菜においても安心してお使いいただけます。GPカルシウムは肥料でも農薬でもありません。

 

①有機体カルシウムの採用
吸収力と安全性を考えて、有機体カルシウム(L型発酵乳酸Ca)を採用しました。
②助剤でパワーアップ
機能性展着剤と尿素の配合により、植物体内への吸収と移動をさらに高めました。
③生理障害の防止
有機体カルシウムと助剤の相乗効果により、果実や野菜の軟化等、カルシウム欠乏による生理障害を確実に防止します。
④L型発酵乳酸カルシウムは次表の通り、高い溶解性があります。
カルシウム塩 
溶解度 (mg/100g水)
L型発酵 Ca9,600.0 第一リン酸 Ca 1,830.0 水酸化 Ca 185.0 骨粉 Ca 185.0 貝殻粉
1.4

 

無機体は塩化Ca、硝酸Ca、硫酸Ca、炭酸Caなどで、水に対する溶解性が高い剤では障害発生の危険が高く、溶解性の低い剤では効果に疑問があります。一方、有機体は乳酸Ca、蟻酸Ca、酢酸Ca等で、水に対する溶解性が高く、カルシウム吸収後には水と炭酸ガスに分解されることから、薬害がなく安心して使用できます。GPカルシウムの原料であるL型乳酸Caは砂糖を原料にL型乳酸とCaを発酵させているため、さらに吸収力に優れています。

 

L型乳酸Caには優れた吸収力がありますが、機能性展着剤を配合することにより、よりスピーディに葉面や果実のクチクラ層や気孔からの吸収が促進されます。さらに微量のチッソ成分を配合することにより、カルシウムの葉茎内での移動性も高めました。確実に効果を出す理由がここにあります。

 

作物名 使用目的 使用時期 希釈倍率 使用方法
トマト・ピーマン 尻腐れ防止・株の健全化 育苗中および果実肥大期に各段ごとに 500~1,000倍 葉面散布
または
灌水
(3~5回)
イチゴ・ナス 果実の軟化防止・
果実の着色促進・
株の健全化
ハクサイ・キャベツ・レタス・ネギ・タマネギ 芯・縁腐れ防止・
株の健全化
本葉5枚頃から7~10日間隔
各作物 細胞組織の充実・
鮮度保持・
株の健全化
定植後7~10日間隔
※GPカルシウムのキャップ1杯は約10ccです
<GPカルシウムの使用例>10ℓの水量に対してキャップ1杯の使用で希釈倍率1000倍です

 

■注意事項
※高温時は日中の散布は避けて下さい。
※液肥との混用はできるだけ避けて下さい。凝集する場合があります。
※炭酸水素カリウム剤、同ナトリウム剤との混用は避けて下さい。
※作業後は、手足など皮膚の露出部を石けんでよく洗って下さい。
※万が一眼に入った場合は、ただちに水で洗眼して下さい。
※アルカリ性農薬やホルモン剤との混用は避けて下さい。
※希釈倍率を守って使用して下さい。
※誤飲などのないように注意して下さい。

■成分
発酵乳酸カルシウム・トレハロース・ショ糖脂肪酸エステル・尿素